戻ってきた大事なリング

亡くなった夫人から貰った大切なリング。
ちっちゃなルビーが付いたリングで、二度と割高ものではないけれど、あたいには、どんな物から肝心でした。
そういったある日、ふと気が付くと、そこに残るはずのリングが無くなっていたのです。
パニックになりながら、止まらない涙をどうにもできず…
なんとか平静を奪い返し、その日毎日の事柄を辿って見る点に。

朝方は、犬とドックランへ。帰りには確かにあった。
正午は、アルティメットへ。帰りの車でリングを撫でた土産がある。
夕ごはんの準備をして、近辺を迎えに行き、帰りに喫茶店へ。そちらも確かにリングは指にあった。
近辺を送って帰る時に、レターテレビ局には寄ったけど…どこで失くしたのか、よっぽど思い付か…。

そうしたら一年中、どこかに入り込んでいないか、落ちていないか捜し出す連日が続き、
気が付けば2時代が経っていて、二度と中部諦めていました。

亭主の出向で広島から、地元の愛媛へ引越すことになりました。
移動を終わらせ、2時代ぶりに実家へ。
夫人の仏壇にお線香を上げようとして、自分の目を勘ぐりました。
遺影の前にちょこんとリングが置いてあったのです。

思い出してみると、あのお日様、パパに美味しいものを食べさせようという段ボール最初箱分の小包を送ったんです。
その時、段ボールのハンドルに引っかかったリングが小包の中に滑り込んで、実家へと送られたのではないか…という推理だ。
涙が止まらないあたいに、パパが陰ながらリングをはめてくれて、手厚くこう言いました。
「夫人は、お前に帰ってほしかったんやなぁ」
あたいは仏壇にかけて、満面の笑顔で、「母親、ただいま」と言いました。ドラゴン・ストラテジーFX 設定

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